にきびからの重要なお知らせ

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なかには友だち同然の付き合いを続けている人もいるが、ほとんどは年に一度の定期検診(と、に顔を見せるだけになる。
たまに調子のおかしいとき)毎年の検診は同窓会の記念写真を見るようで、みんな一年ごとに確実に、しかも猛スピードで老いていそれなりに運動している人もだんだん太ってきて、やがて体形が崩れ、動きが鈍くなってくる。 重い病気を患う人もいた。
脳梗塞や心臓発作、肝臓障害ゃがん、あるく。 あまり身体を動かさない人が多く、いは骨折などのけが。
死んでしまった人もいるが、どう見ても早すぎる死と言わざるを得ない。 医者として何よりつらいのは、患者に悪い知らせを伝えることだ。
「もう少し検査する必要がありますね」「どうもこれが疑わしい」「お話があります、こちらの荷子へどうぞ」。 こういう遠回しな言い方はすべて、人生が突然、しかも取り返しのつかないほど悪化した事実を告げるためだ。

こうした会話のほとんどは不当に早すぎる時期に交わされていた。 なぜそうなのか。
どの人にもそれぞれの理由があったが、その気になれば避けられるものばかりだった。 どこかの段階で私が診断を誤ったのか?違う。
私はきちんと医者の務めを、患者の病を治すという役目を果たしてきた。 患者たちは十分な医療のケアを受けていた。
しかし、もっと大事な「健康のケア」を受けていなかった。 体力が衰え、健康を害する人のほとんどは病気ではなかった。
むしろ、三O年以上にわたるライフスタイルに問題があった。 どうやら現代の医者は、見当違いな治療に力を入れていたようだ。
現代医学はライフスタイルの問題にタッチしない。 健康そうな人の生活習慣を、医者は治さないし医学部は教えない。
健康保険も、生活習慣の改善費用は払ってくれない。 これは致命的な欠陥だと、私は思うようになった。
患者の生活習慣をまったく無視していたわけではないが、正直言って私も、それほど重要視してこなかったようだ。 そのせいで、家庭でも職場でも賢明で有能な女性たちが、ひどく愚かしい生活を送っていた。
子どもの健康には気をつかう母親が、自分の身体には無関心でいた。 あの時期、私はいろいろ考えさせられた。
現代の医学は、なんだか弁護士や銀行の仕事に似ている。 しょせんは単発の取引きなのである。

膝が痛い、心臓がおかしいと言っては専門医のもとを訪れる。 そそれが終われば医者と患者は別々の道を進む。
しかしして短期の集中的な治療と回復の期間があって、私のやり方は違っていた。 患者たちとは長い付き合いになりがちで、二O年、三O年にもなる。
開業医にはこれが何よりの喜びだ。 そして患者と長く付き合うことで、ふつうの専門医には見えないものが見えてきた。
自分の患者たちがどのように生き、どのように死んでいくのか。 ふつうのアメリカ人がどのように生きていて、彼らの定年・引退後の生活がどんなに愚かしく、命取りになりかねないか。
そういうことが見えてきた。 どんなに立派な医療のケアを受けていても、一方ではまともな「健康のケア」が必要なこと、なのにほとんどの人が健康のケアを受けていないことも見えてきた。
妙なもので、私たちの社会は医療費の高騰や肥満の蔓延に悩まされているのに、健康のケアにほとんど目を向けない。 ひとたび目を向ければ、どうすればいいかは自明の理なのに。
早すぎる死と老化の七O%は、まず生活習慣に関係している。 心臓発作、脳梗塞、たいていのがん、そのほか多くの病気が(程度の差はあれ)日々の生活習慣に糖尿病、転倒をはじめとする骨折や外傷、関係している。
言い換えれば、その気になって生活習慣を変えれば、五O歳からの病気を半分に減らすことができるだろう。 発病を遅らせるのではない、発病の危険を取り除くのだ。
さほど困難な目標ではない。 私たちがそういう目標を立てていないことが問題なのだ。

実際のところ、私たちは多くの病気を「ふつうの」老化現象の一部とみなし、生活習慣の問題に目をつぶってきた。 まるで「歳をとれば仕方のないこと」と言わんばかりに。
「ふつうの老化」の嘘これは経験則ではない。 ちゃんと科学的な裏付けがある。
学問的に見れば、現代の高齢者の病気や健康の衰えは加齢のプロセスにあらわれる正常な現象ではない。 むしろ異常な現象なのだ。
なのに私たちは異常な状態に慣れきってしまい、加齢の正常なプロセスに立ち戻ることを忘れている。 みんな、人は歳をとれば死ぬものと割り切っている。
加齢H老化であり、老化は死に直結すると思い込んでいる。 だ(クオリティ・オブ・ライフリ生活の質)など考えようともしない。
とから、歳をとってからのとんでもない間違えだ。 そんな考え方を前提に生涯設計を立てたら、ひどいことになる。
実際のところ、私たちは齢を重ねて生きていくのである。 それなりに衰えてはいくが、そう簡単には死なない。
たぶん、ずっと先まで生きていく。 いわゆる先進諸国に住む現代人のほとんどは、自分の足で歩けるか車椅子の世話になるかは別として、まず八O代半ばまでは生きるだろう。

女性は男よりも平均寿命が長いから、九O代まで生きる人も増えるはずだ。 だからこそ子育てや会社勤めを終え、閉経を迎えてからの人生人生の第三ステージは素晴らしいものにする価値がある。
肥満や関節痛や無気力とは無縁なものにしたいではないか。 確かに老化は容赦ないプロセスだが、病気や健康悪化は避けることができる。
病気や健康悪化など経験せず、楽しく歳をとることは可能なのだ。 このことに気づいたとき、私は変わった。
「自分が手がけてきた患者は、自分にとって大切な人たちだ。 その人たちが死への坂道を転げ落ちていくのを、座して見ているわけにはいかない。
自動車が衝突するのを待って手当をするだけが医者の仕事じゃない。 衝突を防ぐためにできることがあるはずじゃないか」。

私の診る病気の七O%を防げるなら、防ぐことが私の使命だろう。 幸いなことに、この使命を果たすのに政府の号令を待つ必要はない。
あなたがその気になり、戦い続けてくれれば、まずは成果が上がる。 以来、私は初診で訪れる人を何人もみてきたが、悲しいかな、たいていの人はひどく不健康な生き方をしている。
高齢者だけではない。 運動不足とひどい食生活の恐ろしい影響は若い女性にも顕著に現われている。
だから私は初診の患者一人ひとりと、クリスに話したのと同じ話をする。 そして理解が得られれば、医者と患者の新しい関係が始まる。
素晴らしいことに、たいていの人は理解してくれ、若さを取り戻し始めている。 細胞レベルのルール加齢の科学では、いま革命が起こっている。
私たちの身体の仕組みを細胞レベルで理解する大きな革命の一部だ。 そしてここに、健康的な加齢(リ歳をとるごとに若くなる)のヒントがある。
この革命は、科学のさまざまな領域で始まっている。 細胞生理学、生化学、進化生物学、運動生理学、人類学、実験心理学、生態学、比較神経解剖学、などなど。
その行き着く先は、まだ誰も知らない。 しかし基本的な方向はわかっている。
四O代の女性も九O代の男も、この方向を正しく理解して生きていけば、親の代や祖父母の代には考えられなかったほど快適で健康な人生の第三ステージを送ることができるはずだ。


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